クラリネットのバレル問題
クラリネットのバレルは変えるべきか?
現在出回っているバレルでメジャーなものと言えば、バックーンやクランポンのものかと思います。
個人的には…
積極的に変える必要はないと思っています。
(変えてますが…😅)
やはり純正ありきの設計ですから、変えることで想定外のバランス崩れが起きてしまうというのはあると思うんですよね。
クランポン用・セルマー用等と書かれているものを選んでも内径が違うとかっていうのはザラにあります。
古いクランポンR13のバレル変更は有効
古いR13(C13もR13とほぼ同じ設計のはず)は音程に癖があるため、それを改善するためにメーニッヒやチャダッシュというバレルが出ています。
吹奏感が劇的に良くなったりすることはありませんが(もともとそのような目的で作られていないため)、かなりラクに音程を調整できるようになりますね。
メーニッヒしか試していませんが、チャダッシュの方がラクにパワフルに吹けるようです。
何ミリがいいのか
一般的に、B管660/A管650を使います。
これはあくまでも一般論であり、該当しない楽器は多数存在しているので機種毎に要確認!!
特にヤマハのイデアルシリーズやセルマー等は要注意。
意外と落とし穴なのが、クランポンのE13以下のシリーズ。
スチューデントモデルはB管でも650が付属しています。
初心者のうちは高音域がぶら下がるので650で良いのですが、しばらくして慣れると全体的に上ずって取りにくくなってきます。
クランポン トスカGLやICONのバレル
これも一般論で申し訳ありませんが、R13系統(R13、フェスティバル、トスカ等)のモデルの方が相性は良いです。
良い意味でクランポンらしさは保たれます。
どちらも抜けが良くなり音量自体がアップする印象ですが、客席で聞いた時はICONの方が遠鳴りしているような感じがしました。
RC系統(RC、プレスティージュ、ディビンヌ)でも使っている人は多いので、極端にバランスを崩すことはないのかな?とは思います。
クランポン Sバレル
これは借り物のフェスティバルに付属していて物凄く気に入っていたのですが、現在普通には手に入らないですね。
高音域がセルマーのように太い鳴りだった記憶があります。
Sというのは当時のクランポンの技術者佐藤さんのイニシャルで、現在はサトテクノミュージックというお店を主宰されていて、メーニッヒ改良版のSiriusバレルというものがあるようです。